【WordPress】プラグインをなるべく入れないほうが良い理由

最終更新日: 公開日: 2021年07月

プラグインは極力入れないほうが良い.
もっというとソフトは必要のないものは出来るだけインストールしないほうが良い.

危険!

入れれば入れるだけ不具合が出る可能性が高くなるからだ.

コンピュータは意外に信用できない

昔のボード型コンピュータ

これはある程度コンピュータのことが分かっている人ならうなずけるはずだ.
そもそもコンピュータの動作はかなり怪しいものだ.

昔,情報工学実験といって,自分達で設計してコンピュータを作って動かす実習を大学でしたことがある.

確か,自作のコンピュータでアッカーマン関数を計算するというような課題だった.

その時にワイヤーラッパー(線をぐるぐる巻きつけるドライヤーみたいな形をした道具)を使ってユニバーサル基板に IC 同士を繋いだりしていたのだが,となりでこのワイヤーラッパーを使用されるとノイズで数字がおかしくなった.

最初はここかしこで悲鳴が上がっていたが,そのうち,お互いに

「ちょっと!今だけ巻き付けんの待って!」

と周りに注意してから計算していた記憶がある.
基板の周りをアルミホイルで囲ったり,いろんなノイズ対策をした覚えがある.

とにかく,コンピュータはノイズに弱いのだ.
(今は全部が一つのチップに収められていて,こんなにノイズに弱いということはないが.)

今の時代,皆,「コンピュータは間違わない」ととても信用しているようだが,この時代の記憶があるせいか,私はコンピュータ自体を信用していない.

ソフトウェアももちろん信用できない

まして,ソフトウェアはその信用できないハードウェアの上で動いているものなので,ますます信用できない.
つまり,素性の不明なソフトは出来るだけ入れたくないわけである.

便利なプラグインといって,多数のプラグインを紹介しているサイトがあるが,直感的にもそういったわけで余程のことがない限りプラグインなど入れたくないわけである.

しかし,冷静に考えると理論的にもプラグインは極力入れないほうが良い

その危険性について書いてみよう.

脆弱性が増す危険性

管理するものが増えれば更新が大変になってしまう.

全更新はチェックして,ボタン一発で可能であるが,その後,全てのページで問題なく表示されているかどうかを確認する必要がある.
途中でおかしくなっていることに気づいた場合,どのプラグインが影響を与えているかを確認する必要がある.
そうすると一つずつ無効にしていくなどして確認する必要がある.

別のプログラムに変わってしまう危険性

プラグインの更新によって仕様が変わってしまうことがある.
期待していた動作が削られてなくなることもあるし,そういうことになっても無料で使っている場合は特に文句は言えない.
そうすると無効化して削除するしかない.

問題があって削除した場合にレイアウトに支障をきたす可能性

これは実はかなり大きな問題である.

上記のように問題があった場合に無効化して削除するしかないのだが,その時にそのプラグインがレイアウトを変更する重要なものだった場合にレイアウトが崩れたり,リンクがなくなったり問題が起こる可能性がある.

なので,リンクがなくなっても「なくなる」だけでレイアウトとして成立しているなら問題ないが,レイアウトが崩れるようなプラグインは最初から入れないほうが良い.

だから,無効化して困るようなプラグインは入れるべきではない.

便利になる程度なら構わないが,無効にするとホームページとして成立しないような重要な部分にプラグインは使うべきではない.
そのプラグインに問題が生じた時にそのプラグインの呪縛から逃れることが難しいからである.

では WordPress はどうなんだ?

もちろん,WordPress だってどうなるか分からない.

そういう意味では WordPress が将来使えなくなった時のことも考えておいた方が良い.

バックアップの重要性

バックアップを取っておくのは必須だ.

最悪,記事の内容が残っていれば普通の HTML で作り直すことは可能だ.
GoogleキャッシュWayBackMachine を使う手もあるが,自分で取っておくに越したことはない.

そういう意味でローカル(自分)のパソコンで WordPress を動かしてテストするようにしておくと,定期的(強制的)にバックアップすることになるのでとてもよい.
ローカル環境でも WordPress を動作するようにすることをお勧めする.

最後に

弊社はソフトの開発もしている会社である.
(いわゆるソフトウェアハウスではない.)

「その会社が何をいうねん?」と言われるかもしれないが,自分の書いたプログラムも当然,そんなに信用していない.

いくらテストをしても想定外ということはついて回る.
これは誰が作っても起こる問題である.完璧などという言葉はありえない.

安全側に倒れる設計

なので何かあっても安全側に倒れるように設計することは重要である.

最初から何があっても最悪の事態だけは避けるように設計するわけだ.

機械でも例えば突然電源が切れた時にでも人間に害が及ばないような動きをするようにするのは鉄則だ.

そのような設計思想を守れない会社が製作した機械が事故を起こしたりするのだ.

迅速に修正する体制

その上でなにかあっても迅速に対応できるようにだけはしておく.
これが重要だと思っている.

プラグインを極力入れないのも迅速に対応するためである.

無効にしたときにレイアウトが崩れたり,必要なリンクが切れてしまうようでは迅速に対応することが不可能になってしまう.

ホームページを業者に外注して,WordPress などのブログシステムや CMS を使う場合はこの辺りに注意する必要がある.

 

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